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Backside storys
第1章 小鳥遊 真紀
美容院は朝イチで予約できたから、カットとカラーをしても昼前に終わって。ファーストフードで小腹を満たしてからネイルの予約をした二宮町に向かう。
仕事では偶に通るけど、仕事で行くのは勿論企業のオフィス。
この辺に知り合いも居らんし、携帯のアクセスマップを頼りに大通り沿いの大きなマンションを眺めて歩き、目的の建物を探した。

ファミリーユースの自宅マンションの一室で営業してるネイリストさんは、私より少し上くらいかな、という落ち着いたお姉さんで、小学生の娘さんがいてて。ずっと三宮のネイルサロンに勤めてたけど、子供が小学生になったのを機に、小学校から帰って来る子供を自宅で迎えたい、と思って独立に踏み切って自宅サロンを開業したらしい。

まだまだ予約少ないんですけど、家にいてたら予約の合間に家事もできるのがメリットかな、と笑うネイリストさんは、話も面白くて、初めてやったけどすごく満足できた。

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