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Backside storys
第1章 小鳥遊 真紀
水曜日。
得意先で、担当者と名刺交換をする。
その名刺にあった名前は…貝塚 隆文…
勿論、彼ではない…
名刺と顔を何度も見てしまった私に、その人も不思議そうに、何か…?と聞いてくる。
「いえ…以前どこかで…貝塚さんて…アイテックさんで…」
「あぁ、ご存じでしたか!去年転職したんですよぉ」
「転職…」
「えぇ。何か?」
「アイテックさんに…貝塚さんて、もう1人いらっしゃいましたっけ…」
聞きながら、そんなわけない、とも思う。何百人もいる大企業ならともかく、普通の会社で、偶然同じ苗字とか、同じ名前、ならまだしも、同姓同名なんて、まぁ居らん…
「いぇ、貝塚は私一人やったと思いますよ?まぁ、そんな多い苗字でもないですしね。同僚で同じ名前は今のところ会ったことないですね。」
「ですよね…名刺に見覚えがあったので、あれ…と思って…すみません…」
仕事の話をしてる時も上の空になりそうで、必死で頭を切り替えた。
会社に帰って、貝塚さんの名刺を抜く。この会社にもうおらんならファイルに入れとく必要もない。新しく貰った貝塚さんの名刺を社名別のスペースにしまう。
古い方の貝塚さんの名刺を持って帰り、家に置いてあった、彼から貰った名刺と見比べる。
全く同じ。
彼の携帯電話の番号と、メッセージが書かれてるだけ…
貝塚さんじゃなかった…
貴方は、誰なん…?
得意先で、担当者と名刺交換をする。
その名刺にあった名前は…貝塚 隆文…
勿論、彼ではない…
名刺と顔を何度も見てしまった私に、その人も不思議そうに、何か…?と聞いてくる。
「いえ…以前どこかで…貝塚さんて…アイテックさんで…」
「あぁ、ご存じでしたか!去年転職したんですよぉ」
「転職…」
「えぇ。何か?」
「アイテックさんに…貝塚さんて、もう1人いらっしゃいましたっけ…」
聞きながら、そんなわけない、とも思う。何百人もいる大企業ならともかく、普通の会社で、偶然同じ苗字とか、同じ名前、ならまだしも、同姓同名なんて、まぁ居らん…
「いぇ、貝塚は私一人やったと思いますよ?まぁ、そんな多い苗字でもないですしね。同僚で同じ名前は今のところ会ったことないですね。」
「ですよね…名刺に見覚えがあったので、あれ…と思って…すみません…」
仕事の話をしてる時も上の空になりそうで、必死で頭を切り替えた。
会社に帰って、貝塚さんの名刺を抜く。この会社にもうおらんならファイルに入れとく必要もない。新しく貰った貝塚さんの名刺を社名別のスペースにしまう。
古い方の貝塚さんの名刺を持って帰り、家に置いてあった、彼から貰った名刺と見比べる。
全く同じ。
彼の携帯電話の番号と、メッセージが書かれてるだけ…
貝塚さんじゃなかった…
貴方は、誰なん…?