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Backside storys
第1章 小鳥遊 真紀
…思った以上に…ヨかった…

さすが若いだけあって、イくタイミングは合わんかったけど、すぐ回復して私が思いっきりイくまで付き合ってくれたし…

そもそもオトコと一緒にイく、なんて経験したことない…絶対どっちかが先で、遅すぎるのもイライラするし、早過ぎると不完全燃焼…だから、すぐに2回目してくれるとか、ホンマ、えぇな…と余韻を噛み締める。

「…今更、何言っても言い訳ですけど…最初から、こうなろうと思って、連れ込んだわけじゃ、ないですよ…?もっと、紳士的に、朝まで過ごそうと、思ってたんですけど、ね。」

ナニ、その言い訳…ホンキで言うてんねやろか…

「…オトコの人とホテルに入る以上は、覚悟はしてた。逃げようと思えば、チャンスもあったし。だから、こうなったのは、私の意思。…普段は、こんな尻の軽い女やないよ、私。井上くんが、本気で私のこと、心配してくれてる、って思ったから」

「…嘘かもしれませんよ?」

「ふふ。一年も騙されてたくせに…て?ホンマやな。でも、泣いてええよ、って言うてくれたのは、嬉しかった。あんなこと、言われたことないもん。あの時、井上くんは私のこと考えてくれてる、って、思った。彼とのこと、何で気付かんかったんかなぁ、って、悔しいやら情けないやら、やけど。もっと、客観視できてたら、気づけてたかもね。当事者になるとねぇ、なかなか気づかれへんもんやねぇ…」

「恋は盲目、ってヤツ、ですか…?そんなに好きだったんですね…」

また恥ずかし気もなくそんなこと言う…ホンマに素なんやろうか…
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