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Backside storys
第1章 小鳥遊 真紀
なんやろ、と紙を拾うと、名刺で。仕事で貰ったヤツならちゃんとケースに仕舞って持って帰ってから会社でファイリングするから、それは私のじゃない。てことはこのタオルに挟まってたってことや。
名刺にはあのコンビニの近くの会社名と、営業部 貝塚 隆文、という名前が書かれてた。空きスペースに携帯番号と、タオルと傘、ありがとうございました。という手書きのメッセージ。
名刺をポイとテーブルに置き、晩ご飯の支度をする。
簡単に作った晩ご飯を食べながら、ふと視界に入った名刺。
あれ、タオルは返ってきたけど、傘は…?
置いてくれてたのを誰かが持って行った…?
いや雨の日ならまだしも今日晴れとるし…それはないやろな。タオルだけ持ってきたん?まぁ、前に買ったコンビニの300円傘やし、別にええけどさ…
野菜をたっぷり入れたチャンポン麺をズルズルすすりながら、いきなり電話をかけるのもなー、なんて思いながら、名刺を弄ぶ。
貝塚、隆文…かぁ…
歳は…30代やろうなぁ…私よりは年上、やと思う…たぶん…
結婚してるんやろか…彼女くらいはいてるんやろなぁ…優しそうな感じやったし…なんて考えながら、チャンポン麺を食べ終える。
名刺にはあのコンビニの近くの会社名と、営業部 貝塚 隆文、という名前が書かれてた。空きスペースに携帯番号と、タオルと傘、ありがとうございました。という手書きのメッセージ。
名刺をポイとテーブルに置き、晩ご飯の支度をする。
簡単に作った晩ご飯を食べながら、ふと視界に入った名刺。
あれ、タオルは返ってきたけど、傘は…?
置いてくれてたのを誰かが持って行った…?
いや雨の日ならまだしも今日晴れとるし…それはないやろな。タオルだけ持ってきたん?まぁ、前に買ったコンビニの300円傘やし、別にええけどさ…
野菜をたっぷり入れたチャンポン麺をズルズルすすりながら、いきなり電話をかけるのもなー、なんて思いながら、名刺を弄ぶ。
貝塚、隆文…かぁ…
歳は…30代やろうなぁ…私よりは年上、やと思う…たぶん…
結婚してるんやろか…彼女くらいはいてるんやろなぁ…優しそうな感じやったし…なんて考えながら、チャンポン麺を食べ終える。