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Backside storys
第3章 龍沢 玲司
告白は断ったけど、じゃあお酒を呑みに連れて行って、と言われて。
それも二十歳になってからね、と受け流した。

けど、2年経って成人式を迎えても、涼香ちゃんは俺を誘っては来なくて。
別に成人祝いとして呑みに行くくらい俺から誘っても良かったんだけど、涼香ちゃんは付き合ってる男もいるみたいで、男の車で家まで帰ってきたりもしてたから、別に忘れてくれてるなら、そこは無理に波風立てるようなことしなくてもいいか、と、そっとしておいた。

だから、それから2年も空いて、いきなり呑みに連れて行ってくれ、と言い出した時は、何事かと思った。

えらく積極的に誘うから、何だろう、男となんかあってむしゃくしゃしてんのかな?としか思わなかった。
夏場は仕事も早く終われるし、日程も俺のシフトに合わせて休みの前日にしてくれるというから、別に呑みに行くくらいいいけど、と承諾した。

けど、仕事終わり、職場から連れ立って出かけるのは、ちょっと周りの目が気になる。だから、俺のアパートの前で待ってて、とお願いした。
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