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Backside storys
第3章 龍沢 玲司
仕事終わり、部屋に帰ると、涼香ちゃんは白と水色の細いストライプのワンピースに、白いハイヒール、手には小さなカゴバッグ。コレからゆっくり日が落ちる、とはいえまだまだ明るいから、日傘を持って立ってた。いつもひっつめてる長い髪も下ろしてる。

完璧デート仕様だな…学習塾の講師をしてる彼女は、夜出勤する時はスーツが基本。夏場は流石にノージャケットだけど、キッチリ目のカットソーか、ブラウスにタイトスカートかスラックスて感じ。
店の経理をする時は大概カットソーにデニム。それと店頭に出る時は店名入りの半纏を羽織る、のは俺たちも同じ。

だから、そんな可愛らしいカッコの彼女を見るのは久しぶりで、ドキッとした。

「ちょ、着替えてくるから待ってて!」

慌てて2階に上がり、汗をかいたTシャツを脱いで洗濯機に放り込み、洗濯済みのTシャツを着る。上に小花柄の半袖シャツを引っ掛けた。デニムは…まぁコレでいいとして、一応靴下も履き替えとくか…コレから行く店は座敷じゃないからまぁ靴を脱ぐことはないんだけど…靴下と靴を変えるだけでも、夏場の蒸れた足はスッキリするもんだ。ざっとシャワーで足だけ洗って、靴下を履く。うん、スッキリ。
遊びに行く時用の白いスニーカーを履き、下に降りた。
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