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Backside storys
第3章 龍沢 玲司
女の子とデートする時によく行く、創作和食の店。
日本酒が豊富だし、料理も旨い。
そして価格帯も良心的。ココ大事。カッコつけて女の子誘うのに、支払いが幾らかドキドキしてちゃせっかくの料理も酒も楽しめない。

今まで付き合ってきた女の子たちは、日本酒よりビールか甘いカクテルを呑みたがる感じだったから、日本酒苦手でも行けそうなライトな感じから勧める。食前酒の大吟醸は外せないけど、後は甘口のスパークリングとかがシャンパンみたいで女の子好み。俺は自分の好みの冷を呑んだ。
そしたらそっちも呑みたい、と言うから、辛口だよ?と断って猪口に注いでやる。
クッと呷って、美味しい!と言った。

それわかるなんてお嬢さんイケる口だね、なんて板さんも感心してて。
ふわふわする感じもなく、真っ赤になるでもない。流石社長の血を引いてるだけあって、ザルか…と思いながら結構呑んだ。

そろそろ帰ろうと立ち上がった時、彼女がヨロける。
あれ、飲ませすぎたのか⁉︎

ちょっと焦ってそっと支える。
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