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Backside storys
第4章 芳川 翠 & 玄 徹匠  ー13years agoー
高校では、必ず何かしらの部活動をしないといけなくて。帰宅部というものはない。でも勿論熱心に部活してるヒトばっかりってワケじゃない。あんまり熱心に活動してないクラブに名前だけ登録して、活動に参加しない、所謂幽霊部員、ていうヒトたちは少なからず居る。
私は吹奏楽部に入部した。朱莉ちゃんはサッカー部のマネージャー、ゆかりちゃんは美術部。吹奏楽部、写真部、美術部の部室は横並びで。吹奏楽部は音楽室の横だけど、防音てわけでもないから、他の教室には音が響くと思う。
私たちが練習してると廊下側の窓から覗いてく人も多い。
最初は覗かれてるのが気になって、写真部みたいに暗幕で囲って欲しいと思ってたけど、先輩に、そんな野次馬の目ぐらいでビビってたらコンクールのステージなんか立てないよ!アイツらみたいにガラス越しにチラ見するだけじゃなく、ステージの私たちをガッツリ観てるんだからね!と怒られて。それもそうだ、と思った。
中学には吹奏楽部がなかったから、高校では何かやった事ないことをやってみたいと思って吹奏楽部に入ったんだ。だって楽器って高くて、自分でやろうと思っても中々買えないし、家で練習するのも近所迷惑だし。学校なら思う存分練習できた。
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