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Backside storys
第4章 芳川 翠 & 玄 徹匠  ー13years agoー
勿論管楽器なんて持ったこともなくて、笛系の楽器なんてハーモニカとかリコーダーしか使った事ない人間には中々音が出せなかったけど、今年から変わったという顧問の先生はやさしくて面白い。

去年までの顧問の先生は、転勤で別の高校に移ってしまったそうで。
今年から顧問になった先生は、自分も吹奏楽部から入ってトランペットにハマって、大学時代はジャズバンドを組んでた、というヒトだった。

先輩達は、とにかく音を出す練習に基礎練!がモットーで。
ロングトーン(長音)、スケール(音階)、タンギング(舌で空気の流れを止めたり出したりする)、リップスラー(タンギングをせずに息のコントロール、口の中を変化させ音を変える)が基本!と言われて。
そんなこと言われたって何がなんだか…だったけど。まずは、コレが出来なきゃ意味ないの!と言われたけど、最初のロングトーン、ひとつの音を長く出す、こともまぁ難しい。音が大きくなったり小さくなったりひっくり返ったり。最後は息が続かなくてプスー、て音にならなかったり…

そればっかりやってた1年に、顧問の大村先生は、簡単な曲やってみよっか!と言い出して。曲なんてまだ早いですよ!と噛み付く部長に、

「確かに基礎練も大事。でも、初心者にはね、なぜ基礎練が大事なのか、てところを理解してもらうことも大事だと思うんだよね。その為には、達成感が必要。野球部に入って、上達するまで素振りしかさせて貰えなかったら、飽きると思うし、素振りだけやってたって野球が強くなるとも思えない。まず、見様見真似でもいいからカンタンな曲でも、やってみる。出来たら自信がつく。そしたら曲の難易度も上げたくなる。その為に、基礎練が必要、てことに本人たちが気づいて、自分の弱点を補う基礎練を重点的にやっていけたらいいよね。」
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