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第1章 小鳥遊　真紀

基本は平日の夜に私の部屋でお家デート。

土日も泊まりは無理やけど昼間なら大丈夫な日もあって、2人で梅田や京都に行った。

私の誕生日には、金ないし、何も買われへんのやけど、と神戸のとんぼ玉ミュージアムに連れて行ってくれて。

場所は三宮の京町、オフィス街のど真ん中。会社の近所過ぎて、そんなトコがあるなんてついぞ知らんかったわ、と驚いたら、俺も、と笑って、なんか記念に作れるもんないかなぁって調べてたら偶然見つけてん、こんなもんしかあげられんでごめんな、けど、気持ちはこもってるやろ？と笑って。2人でお揃いのとんぼ玉を作った。私は別に欲しかったものがあるでもないし、そもそもホンマに欲しいモノは自分で買うし、彼から貰うなら気持ちの方が嬉しいから、文句なんかあるわけなかった。