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Backside storys
第4章 芳川 翠 & 玄 徹匠 ー13years agoー

「いっ⁉︎ 今…声出てた?」
「めっちゃ出てるよ…なんか口ずさんでるから音楽でも聴いてるのかと思ったら何で童謡だよ…」
「や…別に…」
「小学生の友達でもできたのか…?え、もしかして?ちょっとヤメテヨ、ただでさえそんなナリ(金髪ピアス)なのにオマケにロリコンとか…イヤだわ〜…ヒくわ〜…」
寒そうに自分の身体を抱く兄貴。
「違うわ!吹奏楽部の練習曲なんだよ!ずっとエンドレスで聞こえてくるからアタマん中グルグルしてんの!」
「なんだそっか〜。で?その吹奏楽部に好きなコがいるんだー。で、外から未練がましく覗いたりストーカーじみたことしてんだー」
「してないわ!」
いや…したかな…いや、ストーカーってほどじゃ…
「ふーん、ま、犯罪に走らなけりゃ俺は別にいいけどな。…でもそっかぁ…甘酸っぱい片思いかぁ…いいねぇ…青春だねぇ…」
「もう用は済んだろ!それ持ってとっとと出てけよ!」
「ハイハイ、サンキュー」
兄貴は部屋から出て行って。俺は兄貴の言葉をリフレインする。
甘酸っぱい片思い…そんなんじゃ…ない、と、思う…けど…………
「めっちゃ出てるよ…なんか口ずさんでるから音楽でも聴いてるのかと思ったら何で童謡だよ…」
「や…別に…」
「小学生の友達でもできたのか…?え、もしかして?ちょっとヤメテヨ、ただでさえそんなナリ(金髪ピアス)なのにオマケにロリコンとか…イヤだわ〜…ヒくわ〜…」
寒そうに自分の身体を抱く兄貴。
「違うわ!吹奏楽部の練習曲なんだよ!ずっとエンドレスで聞こえてくるからアタマん中グルグルしてんの!」
「なんだそっか〜。で?その吹奏楽部に好きなコがいるんだー。で、外から未練がましく覗いたりストーカーじみたことしてんだー」
「してないわ!」
いや…したかな…いや、ストーカーってほどじゃ…
「ふーん、ま、犯罪に走らなけりゃ俺は別にいいけどな。…でもそっかぁ…甘酸っぱい片思いかぁ…いいねぇ…青春だねぇ…」
「もう用は済んだろ!それ持ってとっとと出てけよ!」
「ハイハイ、サンキュー」
兄貴は部屋から出て行って。俺は兄貴の言葉をリフレインする。
甘酸っぱい片思い…そんなんじゃ…ない、と、思う…けど…………

