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真昼の月
第1章 前編
2018年2月21日のことであった。

在間が新しい職場へ来てから3日目に事件が発生した。

在間は、勤務中に従業員の男性から小突かれたことに腹を立てたので、ドカバキの大ゲンカを起こした。

その際に、在間は小突いてきた従業員の男性をめちゃくちゃに殴りつけて、小指にかみついて大ケガを負わせて職場放棄をした。

午後2時過ぎのことであった。

職場放棄をして、家に帰って来た在間は、さよこに泣きながら療養したいと言うた。

さよこは、ものすごくあつかましい声で在間に言い返した。

「どこの職場へ行っても気に入らない人はいるのよ!!」

そんな中であった。

在間とさよこが話し合いをしているときに、電話の応対をしていた家政婦さんがあわただしい声でさよこに言うてきた。

「奥さま大変です!!坊ちゃまから暴力の被害を受けた男性従業員さんの小指がちぎれたと言うています…数人の従業員さんが殴られて大ケガを負ったとも言うてます…」
「ええ!!なんですって!!大急ぎで主人を呼んでちょうだい!!大至急弁護士さんを手配するようにお願いしてちょうだい!!急いで!!」
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