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独占欲に捕らわれて*Regret
第5章 平穏へ

「そんなに悪いことしてないと思うけど?」
「お前は昔からそうだ……。理由は正しいが、やっていることがなんというか……過激だ。俺も人のことは言えないが、お前には負ける」
「昔? なんかあったっけ?」
キョトンとする紅玲に、晶久は困ったような笑みを浮かべる。
「中学の時、大人しそうな女子生徒と本の話で盛り上がっていたら、茶化されたことがあったろう。茶化した生徒の靴箱に蛇やカエルを仕込んだの、覚えてないか?」
「なんで父さんが知ってるわけ?」
「あれだけのことをして、親が呼ばれないわけないだろう……」
紅玲が不思議そうに首を傾げると、晶久はがっくりと肩を落とした。
「へぇ、律儀に学校行ったんだ? 授業参観は1回も来たことないのにね」
「それは……悪かった……。子供が問題起こしたなんて言われたら、行くしかないだろう……。先生が紅玲のことを非難してたら、女子生徒が入ってきてな。どういう経緯でお前があんなことをしたのか話てくれたんだよ。『私が言い返せなかったから、鈴宮くんが仕返ししてくれたんです。だから怒らないでください』なんて言われたよ」
「あ、もしかして一時的に静かになってたのってそのせい?」
紅玲が茶化すように言うと、晶久は気まずそうに咳払いをする。どうやら図星だったらしい。
「とにかく、もう大人なんだし奥さんもいるんだ。過激なことはしないでくれ」
「えー、今更不良息子にそんなこと言う? この歳から更生するって相当大変だと思うけど」
晶久が切実に頼んでいるというのにニヤつきながら言う紅玲に怒りを覚え、説教をしようとした晶久の前にビニール袋が突きつけられる。
「不良息子を更生させるのは、親の役目なんじゃない?」
ビニール袋を受け取って中を見ると、黒染めカラー剤が入っている。怪訝そうにカラー剤を見る晶久に、紅玲は優しく笑いかける。
「ねぇ、父さん。更生させてよ」
「こういうものは使ったことがないから、失敗しても知らないぞ」
ぶっきらぼうに言う晶久の口元には、笑みが浮かんでいる。ふたりは浴室へ行き、晶久は説明書を読みながら紅玲の髪を染めた。
「お前は昔からそうだ……。理由は正しいが、やっていることがなんというか……過激だ。俺も人のことは言えないが、お前には負ける」
「昔? なんかあったっけ?」
キョトンとする紅玲に、晶久は困ったような笑みを浮かべる。
「中学の時、大人しそうな女子生徒と本の話で盛り上がっていたら、茶化されたことがあったろう。茶化した生徒の靴箱に蛇やカエルを仕込んだの、覚えてないか?」
「なんで父さんが知ってるわけ?」
「あれだけのことをして、親が呼ばれないわけないだろう……」
紅玲が不思議そうに首を傾げると、晶久はがっくりと肩を落とした。
「へぇ、律儀に学校行ったんだ? 授業参観は1回も来たことないのにね」
「それは……悪かった……。子供が問題起こしたなんて言われたら、行くしかないだろう……。先生が紅玲のことを非難してたら、女子生徒が入ってきてな。どういう経緯でお前があんなことをしたのか話てくれたんだよ。『私が言い返せなかったから、鈴宮くんが仕返ししてくれたんです。だから怒らないでください』なんて言われたよ」
「あ、もしかして一時的に静かになってたのってそのせい?」
紅玲が茶化すように言うと、晶久は気まずそうに咳払いをする。どうやら図星だったらしい。
「とにかく、もう大人なんだし奥さんもいるんだ。過激なことはしないでくれ」
「えー、今更不良息子にそんなこと言う? この歳から更生するって相当大変だと思うけど」
晶久が切実に頼んでいるというのにニヤつきながら言う紅玲に怒りを覚え、説教をしようとした晶久の前にビニール袋が突きつけられる。
「不良息子を更生させるのは、親の役目なんじゃない?」
ビニール袋を受け取って中を見ると、黒染めカラー剤が入っている。怪訝そうにカラー剤を見る晶久に、紅玲は優しく笑いかける。
「ねぇ、父さん。更生させてよ」
「こういうものは使ったことがないから、失敗しても知らないぞ」
ぶっきらぼうに言う晶久の口元には、笑みが浮かんでいる。ふたりは浴室へ行き、晶久は説明書を読みながら紅玲の髪を染めた。

