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独占欲に捕らわれて*Regret
第1章 悪夢の出世街道
鑑定をした結果、同封されていた毛根などは晶久本人のものだった。念の為紅玲と自分の親子鑑定をしてもらったが、こちらも晶久の望まぬ結果となってしまった。
観念した晶久は男性ベビーシッターを雇い、紅玲の面倒はすべてベビーシッターに任せた。紅玲が現れたことにより、悪夢の日を思い出してしまった晶久は、再び渡辺の元へ通うことになった。

「なんというか……厄介なことになってしまいましたね……」
「厄介なんてものじゃないですよ……。あの子供を見るとアバズレのことを思い出して、イライラするんです」
「施設に任せるというのも手だと思いますよ思いますよ」
「それだけはしません」
晶久はキッパリと言う。

「それはなぜです?」
「残念なことに俺の血も引いています。それなら、一流の人間に育て上げないと俺の気が済みません」
「そうですか……。まぁ、今は無理でも、そのうち愛着がわいてくるかもしれませんよ」
渡辺は困ったように笑う。

だが彼の言葉通りにはならず、晶久は紅玲を他人として扱った。仕方なく「父さん」と呼ばせはするものの、父親らしいことは一切しない。紅玲が小学生になるのと同時にベビーシッターとの契約を切り、家政夫を雇った。
「紅玲にできるだけ家事を覚えさせてください。それに必要なものは、なんでも買ってください」
晶久は家政夫に数万円握らせて、紅玲の教育を彼に押し付けた。

家政夫の英才教育の賜物で、紅玲は小学3年生にしてある程度の家事をこなすまでに成長した。彼が4年生になると家政夫との契約を切り、紅玲にパソコンを買い与えた。この時晶久は部長に出世し、給料もそれなりにもらっていて、子供にパソコンを買い与えるのに躊躇しなかった。
「働かざる者食うべからずだ。今日から金の稼ぎ方を教えてやる」
「家事は働いてることに入らないの?」
「収入がないからな。それが許されるのは専業主婦だが、お前はそうじゃない。しっかり稼げ」
晶久はまだ小学生の紅玲に、株のいろはを叩き込んだ。紅玲は学習能力が高く、半月もすれば自力でそれなりの額を稼ぐようになる。
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