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独占欲に捕らわれて*Regret
第1章 悪夢の出世街道
「あぁん、もっとぉ!」
「イクぅ! イッちゃう! ああああぁっ!!!」
店内に入ると獣のような女達の声が響き渡り、淫靡な匂いが充満している。薄暗くも広い店内は客席よりもベッドの数の方が多く、複数の男女があちこちでまぐわっている。
(なんなんだ、ここは……)
想像を絶する光景に、晶久は硬直する。

「お、いたいた。ルカちゃーん! 約束通りイケメン連れてきたよ」
「あらぁ、固まっちゃってかわいー」
ルカと呼ばれた女性は晶久の首に腕を回し、キスをしようとしたところで我に返り、ルカを突き飛ばす。
「きゃあっ!?」
「ルカちゃん!? おい、鈴宮……」
「帰ります」
野崎は店を出ようとする晶久の腕を掴み、その腕を上げた。

「お前に逃げられちゃ困るんだよ。おい誰か! 最高の美酒を持ってきてくれ!」
野崎が大声で言うと下品な男達が数人集まり、晶久の躯を抑え込む。
「やめろ、離せ! クソ、離せよこの無教養共が!」
「これからアンタも、そのムキョーヨーとやらの仲間入りだぜ」
鼻にピアスをつけた男は嘲笑いながら言うと、晶久の鼻をつまみ、濃いピンク色の酒を流し込んだ。甘ったるくも強烈なアルコールの匂いがするそれを吐き出したかったが、無理やり上を向かされているせいで吐けそうにない。晶久は呼吸を得るために、酒を飲み込んだ。

「こいつはルカちゃんのために連れてきたんだ、ベッドに縛り付けてくれ。お礼に酒をおごってやる」
「よっし、やるか!」
「や、やめ……ろ……」
必死に抵抗する晶久だが、無理やり呑まされた酒で気分が悪くなり、思うように抵抗出来ないまま、ベッドの上で大の字になるように拘束されてしまった。

「約束だぞ、ルカちゃん」
「はいはい、今度の日曜日、1日中セックスしてあげる。だから、今はこのかわい子ちゃんに集中させてよ」
ルカは舌舐めずりをしながら、晶久を見下ろす。
「いやだ、やめてくれ……」
酒に入っていた媚薬が効き始め、晶久は得体の知れない躯の火照りに怯えながら首を横に振る。
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