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独占欲に捕らわれて*Regret
第3章 真相探求
午後3時、アラームの音でふたりは目を覚ました。
「んー……ふぅ……よく寝た……」
ふたりは伸びをすると、ゆっくり起き上がる。
「おはよう」
「うん、おはよう……。えっと、足りないものの確認、だったかしら?」
千聖が眠い目を擦りながら聞くと、紅玲は頷いた。
「そう。とりあえず洗剤系全部だったな。あとは耳かきとか爪切りとかもなさそうだから、そこら辺も。他は見てまわろうか」
「えぇ、そうね」
紅玲はメモ帳に買い物リストを書くと、千聖と一緒に見て回る。食器や調理器具は有料オプションを借りて揃っていたが、それ以外の日用品はほとんど置いていない。ひと通り書くと、洗濯物を干してから出かける。
「なんか、他にも買い忘れてるのありそうな気がするのよね……。何かって聞かれれば分からないけど」
「いきなり生活に必要なもの揃えろなんて言われても、そう簡単に全部揃えられるものではないからな……。一応少し金を置いとくつもりでいるし、子供じゃないんだから自分で買うだろ」
「それはそうだけど……。1回気になっちゃうと、どうしても気になるのよね……」
眉間に皺を寄せながら考える千聖に、紅玲はうんざりするようにため息をつく。
「ある程度揃えてるんだから問題ない。それより昼食を食べたいんだけど」
「言われてみれば、お腹空いてるかも……」
千聖は思い出したようにおなかをさする。駅ビルでキッシュを食べたとはいえ、小さい上に食べてから時間が経ってしまった。
「何食べたい?」
「なんでもいいけど、静かなところで食べたいかも」
「この時間なら、どこも静かだろうな」
紅玲が腕時計を見ているのを見て、夕方に近い時刻であることを思い出す。
「それもそうね。この辺でおすすめなのは?」
赤信号の横断歩道で止まると、紅玲は辺りを見回す。
「イタリアンと寿司とカレーかな」
「イタリアンにしましょう」
「ん、こっち」
そう言って青信号になっている横断歩道を渡る。途中で点滅しだしたので小走りで渡りきると、イタリアンレストランの看板があった。
「んー……ふぅ……よく寝た……」
ふたりは伸びをすると、ゆっくり起き上がる。
「おはよう」
「うん、おはよう……。えっと、足りないものの確認、だったかしら?」
千聖が眠い目を擦りながら聞くと、紅玲は頷いた。
「そう。とりあえず洗剤系全部だったな。あとは耳かきとか爪切りとかもなさそうだから、そこら辺も。他は見てまわろうか」
「えぇ、そうね」
紅玲はメモ帳に買い物リストを書くと、千聖と一緒に見て回る。食器や調理器具は有料オプションを借りて揃っていたが、それ以外の日用品はほとんど置いていない。ひと通り書くと、洗濯物を干してから出かける。
「なんか、他にも買い忘れてるのありそうな気がするのよね……。何かって聞かれれば分からないけど」
「いきなり生活に必要なもの揃えろなんて言われても、そう簡単に全部揃えられるものではないからな……。一応少し金を置いとくつもりでいるし、子供じゃないんだから自分で買うだろ」
「それはそうだけど……。1回気になっちゃうと、どうしても気になるのよね……」
眉間に皺を寄せながら考える千聖に、紅玲はうんざりするようにため息をつく。
「ある程度揃えてるんだから問題ない。それより昼食を食べたいんだけど」
「言われてみれば、お腹空いてるかも……」
千聖は思い出したようにおなかをさする。駅ビルでキッシュを食べたとはいえ、小さい上に食べてから時間が経ってしまった。
「何食べたい?」
「なんでもいいけど、静かなところで食べたいかも」
「この時間なら、どこも静かだろうな」
紅玲が腕時計を見ているのを見て、夕方に近い時刻であることを思い出す。
「それもそうね。この辺でおすすめなのは?」
赤信号の横断歩道で止まると、紅玲は辺りを見回す。
「イタリアンと寿司とカレーかな」
「イタリアンにしましょう」
「ん、こっち」
そう言って青信号になっている横断歩道を渡る。途中で点滅しだしたので小走りで渡りきると、イタリアンレストランの看板があった。