この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
独占欲に捕らわれて*Regret
第3章 真相探求
ふたりが買い物を済ませてウィークリーマンションに帰ると、外はもう暗くなった。
「もう6時か……。そろそろ行こう。今日もゆっくりできなくてごめん……」
紅玲は申し訳なさそうな顔をしながら、千聖の頭を撫でる。
「昨日よりも一緒にいれたから、大丈夫。それに、これが終わったら旅行に行けるんだもの。これくらい平気よ」
「ありがとう、そう言ってもらえると救われる……」
紅玲は柔らかな笑みを浮かべると、触れるだけのキスをした。

「どういたしまして。はやくお義父さまを迎えに行きましょう」
「あぁ、行こうか」
駐車場に行って助手席に乗ろうとして、千聖の手が止まる。
「ねぇ、私どっちに乗った方がいいの?」
「助手席にいてくれる? 父さんが助手席に座ってるところ撮られたら困るから」
「よかった、紅玲の隣にいられて」
千聖が嬉しそうに言いながら車に乗ると、紅玲は車を走らせた。

晶久のアパートから少し離れたところで、車は止まる。
「すぐに戻るから、待っててもらえる?」
「分かった、待ってるわ」
千聖の返事を聞くと、紅玲は晶久の部屋を訪ねる。ドアをノックするとすぐに開き、蝋燭を片手にした晶久が顔を出す。

「あれ? 電気つかない?」
「もう払ってくれたのか?」
晶久が驚きながら電気のスイッチを押すと、部屋が明るくなった。
「これはもういらないね」
そう言って蝋燭を吹き消すと、紅玲は部屋の中を見回す。

「荷物、まとめてないわけ?」
「言われた通りにまとめてはいたが……」
「なら、はやくそれ持ってついてきて」
歯切れ悪く言う晶久の言葉を遮りながら言うと、晶久は襖からボストンバッグを引っ張り出した。

「こっち」
「どこに行くつもりだ?」
「ついてくれば分かる」
紅玲は晶久の手を引き、早歩きで車へ行く。
「後部座席の運転席側に乗って」
「あぁ、分かった」
晶久は困惑しながらも、言われた通り、後部座席の運転席側に座る。
/123ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ