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独占欲に捕らわれて*Regret
第3章 真相探求
ふたりが買い物を済ませてウィークリーマンションに帰ると、外はもう暗くなった。
「もう6時か……。そろそろ行こう。今日もゆっくりできなくてごめん……」
紅玲は申し訳なさそうな顔をしながら、千聖の頭を撫でる。
「昨日よりも一緒にいれたから、大丈夫。それに、これが終わったら旅行に行けるんだもの。これくらい平気よ」
「ありがとう、そう言ってもらえると救われる……」
紅玲は柔らかな笑みを浮かべると、触れるだけのキスをした。
「どういたしまして。はやくお義父さまを迎えに行きましょう」
「あぁ、行こうか」
駐車場に行って助手席に乗ろうとして、千聖の手が止まる。
「ねぇ、私どっちに乗った方がいいの?」
「助手席にいてくれる? 父さんが助手席に座ってるところ撮られたら困るから」
「よかった、紅玲の隣にいられて」
千聖が嬉しそうに言いながら車に乗ると、紅玲は車を走らせた。
晶久のアパートから少し離れたところで、車は止まる。
「すぐに戻るから、待っててもらえる?」
「分かった、待ってるわ」
千聖の返事を聞くと、紅玲は晶久の部屋を訪ねる。ドアをノックするとすぐに開き、蝋燭を片手にした晶久が顔を出す。
「あれ? 電気つかない?」
「もう払ってくれたのか?」
晶久が驚きながら電気のスイッチを押すと、部屋が明るくなった。
「これはもういらないね」
そう言って蝋燭を吹き消すと、紅玲は部屋の中を見回す。
「荷物、まとめてないわけ?」
「言われた通りにまとめてはいたが……」
「なら、はやくそれ持ってついてきて」
歯切れ悪く言う晶久の言葉を遮りながら言うと、晶久は襖からボストンバッグを引っ張り出した。
「こっち」
「どこに行くつもりだ?」
「ついてくれば分かる」
紅玲は晶久の手を引き、早歩きで車へ行く。
「後部座席の運転席側に乗って」
「あぁ、分かった」
晶久は困惑しながらも、言われた通り、後部座席の運転席側に座る。
「もう6時か……。そろそろ行こう。今日もゆっくりできなくてごめん……」
紅玲は申し訳なさそうな顔をしながら、千聖の頭を撫でる。
「昨日よりも一緒にいれたから、大丈夫。それに、これが終わったら旅行に行けるんだもの。これくらい平気よ」
「ありがとう、そう言ってもらえると救われる……」
紅玲は柔らかな笑みを浮かべると、触れるだけのキスをした。
「どういたしまして。はやくお義父さまを迎えに行きましょう」
「あぁ、行こうか」
駐車場に行って助手席に乗ろうとして、千聖の手が止まる。
「ねぇ、私どっちに乗った方がいいの?」
「助手席にいてくれる? 父さんが助手席に座ってるところ撮られたら困るから」
「よかった、紅玲の隣にいられて」
千聖が嬉しそうに言いながら車に乗ると、紅玲は車を走らせた。
晶久のアパートから少し離れたところで、車は止まる。
「すぐに戻るから、待っててもらえる?」
「分かった、待ってるわ」
千聖の返事を聞くと、紅玲は晶久の部屋を訪ねる。ドアをノックするとすぐに開き、蝋燭を片手にした晶久が顔を出す。
「あれ? 電気つかない?」
「もう払ってくれたのか?」
晶久が驚きながら電気のスイッチを押すと、部屋が明るくなった。
「これはもういらないね」
そう言って蝋燭を吹き消すと、紅玲は部屋の中を見回す。
「荷物、まとめてないわけ?」
「言われた通りにまとめてはいたが……」
「なら、はやくそれ持ってついてきて」
歯切れ悪く言う晶久の言葉を遮りながら言うと、晶久は襖からボストンバッグを引っ張り出した。
「こっち」
「どこに行くつもりだ?」
「ついてくれば分かる」
紅玲は晶久の手を引き、早歩きで車へ行く。
「後部座席の運転席側に乗って」
「あぁ、分かった」
晶久は困惑しながらも、言われた通り、後部座席の運転席側に座る。