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独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始
「こんなの、おかしいわよね……」
キスマークだらけの首筋に触れながら、ポツリと呟く。
「でも、それがなんだと言うの?」
鏡に向かって微笑むと、千聖は自室に戻ってタートルネックに着替える。クローゼットの鏡でキスマークが隠れたか確認しようとすると、インターホンが鳴った。

「こんな時間に、誰かしら?」
時計を見ると、夕方の6時半だ。元々来客の少ない鈴宮家だが、この時間は特に人が来ない。千聖は不思議に思いながらも、玄関へ行く。チェーンをかけてから玄関を開けると、見知った人物が立っている。
「あら、斗真だったの。どうしたの? こんな時間に」
「言われた通り、黒川から色々聞き出せたんだ。君は……あぁ、いや、言わないでおこう」
そう言って斗真は、気まずそうに目をそらす。

「何よ?」
「いや……その……、昨晩は大変だったんじゃないか?」
遠慮がちに言う斗真に、千聖は首筋を覆うように押さえた。
「もしかして、痕見えてる?」
「あぁ……」
斗真が返事をすると、千聖はガックリと肩を落とす。

「もっと首が隠れるやつ、あとで紅玲に買ってもらわなきゃ」
「そうするといい。ところで紅玲は不在かな?」
「えぇ、そうよ。そろそろ帰ってきてもいいんだけど……」
道路に目を向けるが、紅玲の車が戻ってくる気配はない。

「いきなり来てしまったからね……。少し散歩してからまた来るよ」
「ごめんなさいね、家に上げられなくて……」
「悪いのは君でなく、嫉妬深い旦那だろう。その……口出しするのは無粋なのは分かっているが、辛くはないのか?」
千聖が申し訳なさそうに言うと、斗真は気遣わしげに聞く。

「そうね、普通の人から見たら、私は可哀想なのかもしれない。外に出るには紅玲と一緒じゃないといけないし、友達とふたりで遊びに行くことも出来ない。でもね、孤独でいるよりはずっといい。むしろ、幸せなくらいよ。紅玲は私を外に出さない代わりに、ちゃんと愛してくれるもの」
「それならよかった。じゃあ、僕はこれで」
斗真が去ろうとすると、彼のスマホが鳴った。ディスプレイには、紅玲の名前が表示される。
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