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独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始
「あっはははははっ!!! ありがと、トーマ。これでなんとかなりそうだよ」
紅玲は歪な笑みを見せると、立ち上がった。
「紅玲?」
「チサちゃん、ちょっと一緒に来て。すぐ戻るから、トーマは待っててもらえる?」
千聖が不安げに名前を呼ぶと、紅玲は抑揚のない声で言う。千聖が立ち上がり、斗真が短く返事をすると、千聖を連れて2階へ行く。

「紅玲……」
「ねぇチサちゃん。明日はデートに行こっか」
「え?」
紅玲は張り付いたような笑顔で、予想すらしていなかったデートの誘いをする。張り付いた笑顔の裏にどす黒い何かがある気がして、千聖は頷いた。頷かないと、紅玲は手の届かないところに行ってしまいそうな気がしたのだ。何より、紅玲の気分転換になればという思いも強い。

「ありがと。明日が楽しみだよ」
そう言って紅玲は書斎のドアを開けた。2階で1番広い部屋だが、壁を埋め尽くすだけでは飽き足らず、中央で背中合わせに並んだ本棚達で狭く感じる。
(何度見てもすごい部屋……。特にあれの存在感が……)
千聖は本棚の上に置かれた2本の木刀に目をやる。この木刀は紅玲と斗真が地下で手合わせをする時に使うものらしいが、何故か書斎に置いてある。

「えーっと……これと、あとは……うーん、どこだっけ?」
紅玲は机の引き出しからペンケースを取り出し、再び何かを探し始める。
「何をお探し?」
「ノートパソコン。1番大きな引き出しに入れたと思ってたんだけど……」
腕を組んで唸り声を上げたかと思えば、今度は何か思い出したようにあっ、と声を出す。

「思い出した。ちょっと待ってて」
紅玲は書斎から出ていってしまった。
「何台パソコン持ってるのよ……」
そう言って、千聖は紅玲の机の上を見る。そこには立派なデスクトップパソコンが鎮座している。先程リビングに持っていたノートパソコンと千聖のノートパソコンも含め、最低でも4台はあるらしい。
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