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独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始
「おまたせ」
戻ってきた紅玲の手には、2台のノートパソコンと通販サイトの箱が重ねられている。
「ねぇ、何台パソコン持ってるの?」
「えー、何台だろ?」
紅玲はいつもの余裕のある笑顔を浮かべながら言うと、背中を向けた。

「はやく行こ」
「えぇ、そうね」
千聖はいつもの紅玲に戻りつつあることに安堵すると、彼と一緒にリビングに戻った。斗真と千聖の前にノートパソコンを置くと、箱を開けた。
「何をするんだ?」
「元OLさんと、現職IT企業社員に、簡単すぎるお仕事」
紅玲は箱の中からSDカードを片手で持てるだけ持つと、それぞれの前に置く。

「この音声データを、そのSDカードにコピーしてペンケースに入れてもらえる? トーマは届かないだろうから、こっちね」
紅玲はポケットからマッチ箱を出すと、中身を全部取り出して斗真の前に置いた。
「複製して、どうするの?」
「それは明日のお楽しみってことで」
そう言ってノートパソコンに音声データをコピーすると、USBメモリを千聖に手渡す。千聖もノートパソコンに音声データをコピーし、紅玲に頼んで斗真に渡した。

3人は黙々とケーキを食べながら音声データをコピーしていき、15分で終わらせた。
「紅玲、これをどうするつもりだ?」
斗真はSDカードでいっぱいになったマッチ箱を紅玲に渡しながら聞く。
「街にばら撒くんだよ。自分のパソコンでやったら危険だし、監視カメラのあるネカフェも論外。だったらさりげなく置いて、好奇心旺盛な正義マンにアップロードしてもらおうと思って」
「なるほどね……。でも、どこに置くの? 下手したらバレそうだけど……」
千聖が不安げに言うと、紅玲は口角を上げる。

「オレがチサちゃんを危険な目にあわせるわけないでしょ? トイレの個室はほぼ安全だし、あとはちょっとした動作で紛れ込ませればいいんだから」
「例えば?」
「本屋で立ち読みして、本を戻す時とか、商品を手に取って棚に戻す時とかね。あらかじめ指の間に仕込んでおけば、バレないって」
「相変わらず、悪知恵を働かせるのが得意だな」
斗真は苦笑しながら言うと、マッチ箱を手に取る。
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