この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始
「僕も手伝おう」
「ありがと、そう言ってくれるって信じてたよ」
紅玲がにっこり微笑むと、斗真はやれやれと言わんばかりにため息をついた。
「どうせなら、私達と斗真は違うところでやった方がいいわよね?」
「僕は会社がある街と、ここから4駅離れたところでばら撒いておこう」
「俺達はそれ以外のところをデートしよっか」
(なるほど、デートってこういうことだったのね)
ようやく腑に落ちた千聖は、返事をした。

「では僕はそろそろ帰るよ」
「お疲れ様」
「気をつけて帰ってね」
ふたりは斗真を見送ると、台所で食器を洗う。

「ね、今夜は居酒屋にでも行こうよ」
「あら、珍しいわね。紅玲から誘うなんて」
千聖は驚いて紅玲を見上げる。カシスオレンジ1杯で酔ってしまう紅玲は、自分から居酒屋に行こうとすることがほとんどない。月に1度付き合う程度だ。
「まぁね。明日はデートと言っても、普通に楽しめないだろうから。だから、今夜は好きなだけお酒呑んでほしくて。お店も、チサちゃんが好きなところでいいよ。呑み屋なら、オレよりチサちゃんの方が詳しいでしょ?」
「ありがとう。どこにしようかしら?」
千聖は脳内の居酒屋リストをパラパラと捲りながら、洗いものを終わらせた。

ふたりは支度をして外に出ると、腕を組んで歩く。
「ホテル街の近くに、ピザが美味しいカジュアルバーがあるの。服装も気にすることないし、普通のバーみたいに堅苦しい雰囲気もないからなかなかいいわよ。それに、ノンアルのカクテルもたくさんあるから、紅玲も楽しめると思うの」
「それは楽しみだなぁ。せっかくだし、ホテルに泊まってく?」
「たまにはいいかもしれないわね」
ふたりは冗談めかして言い合うと、カジュアルバーへ向かう。

家から徒歩10分のところに、その店はあった。店内に入ると中年層と若者が半々で、アットホームな雰囲気だ。ふたり掛けのテーブル席に案内されると、1冊のメニュー表をテーブルの中央で開いた。
「バーっていうと食べ物あんまりないイメージだけど、ここは結構あるんだね」
紅玲は物珍しいものでも見るように、メニュー表をめくる。
/123ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ