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独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始

「オススメのカクテルとかある?」
「あら、料理じゃなくて?」
「料理はふたりで決めればいいけど、カクテルは詳しくないからねぇ……」
紅玲が困ったように言うと、千聖はノンアルコールのページを開いた。
「このページにあるのは全部ノンアルよ。それと、ここに載ってないものとか、こういうのが飲みたいって言えば、オリジナルカクテルも作ってもらえるわ」
「へぇ、面白いね」
目を輝かせながらメニュー表を見る紅玲を、千聖は微笑ましく思いながら見つめた。
「チサちゃんは何呑むか決まってる?」
「えぇ、とりあえず楊貴妃ってカクテルを頼むつもりよ」
「楊貴妃って……世界三大美女の名前がつけられるだなんて面白いね。どんなカクテルなの?」
「簡単に言えばライチ酒よ。どうしてそんな名前が知らないけど」
「あぁ、なるほどね。楊貴妃はライチを好んでいたんだよ。だからだろうね。じゃあオレは楊貴妃に似たノンアル頼んでみようかな」
「あら、ライチがお好き?」
まったくイメージになくて聞くと、紅玲は首を横に振る。
「ううん、好きでも嫌いでもないよ。でも、好きな子の好きなものの味は知っておきたいからねぇ」
「もう……」
さらりと恥ずかしいことを言う紅玲に頬を染めると、千聖は照れ隠しでお冷を飲む。
「そういうとこ、可愛いよね」
「うるさいわね、はやく決めて注文しましょ」
千聖が料理のページに捲りながら言うと、紅玲はニヤつきながら一緒に料理を決めた。
食事が終わると、ふたりはホテル街を歩く。
「こういうとこ通るの、久しぶりね。付き合ってから、全然行ってないわよね」
「あー、そう言えばそうだね。付き合ってすぐ同棲したし、わざわざホテルに行く必要ないからねぇ」
「ねぇ、どのホテルにする?」
「んー……どこにしよっか? あ」
紅玲はホテルを見回すと、あるホテルを見て立ち止まる。
「あそこなんてどう?」
紅玲が指をさしたのは、契約期間に何度も行ったホテルだ。
「懐かしい……。いいわね」
「じゃあ決まり」
ふたりは思い出深いホテルに入った。紅玲が受付に行くと、千聖は少し離れたエレベーターの前で待つ。
「あら、料理じゃなくて?」
「料理はふたりで決めればいいけど、カクテルは詳しくないからねぇ……」
紅玲が困ったように言うと、千聖はノンアルコールのページを開いた。
「このページにあるのは全部ノンアルよ。それと、ここに載ってないものとか、こういうのが飲みたいって言えば、オリジナルカクテルも作ってもらえるわ」
「へぇ、面白いね」
目を輝かせながらメニュー表を見る紅玲を、千聖は微笑ましく思いながら見つめた。
「チサちゃんは何呑むか決まってる?」
「えぇ、とりあえず楊貴妃ってカクテルを頼むつもりよ」
「楊貴妃って……世界三大美女の名前がつけられるだなんて面白いね。どんなカクテルなの?」
「簡単に言えばライチ酒よ。どうしてそんな名前が知らないけど」
「あぁ、なるほどね。楊貴妃はライチを好んでいたんだよ。だからだろうね。じゃあオレは楊貴妃に似たノンアル頼んでみようかな」
「あら、ライチがお好き?」
まったくイメージになくて聞くと、紅玲は首を横に振る。
「ううん、好きでも嫌いでもないよ。でも、好きな子の好きなものの味は知っておきたいからねぇ」
「もう……」
さらりと恥ずかしいことを言う紅玲に頬を染めると、千聖は照れ隠しでお冷を飲む。
「そういうとこ、可愛いよね」
「うるさいわね、はやく決めて注文しましょ」
千聖が料理のページに捲りながら言うと、紅玲はニヤつきながら一緒に料理を決めた。
食事が終わると、ふたりはホテル街を歩く。
「こういうとこ通るの、久しぶりね。付き合ってから、全然行ってないわよね」
「あー、そう言えばそうだね。付き合ってすぐ同棲したし、わざわざホテルに行く必要ないからねぇ」
「ねぇ、どのホテルにする?」
「んー……どこにしよっか? あ」
紅玲はホテルを見回すと、あるホテルを見て立ち止まる。
「あそこなんてどう?」
紅玲が指をさしたのは、契約期間に何度も行ったホテルだ。
「懐かしい……。いいわね」
「じゃあ決まり」
ふたりは思い出深いホテルに入った。紅玲が受付に行くと、千聖は少し離れたエレベーターの前で待つ。

