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独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始

千聖は戻ってくると、紅玲の向かいに座る。
「好きな方どうぞ」
「ありがとう」
千聖はミネラルウォーターを選び、ひと口飲んだ。
「で、どうして離れたところに?」
「あまりいい話ではないけど、あなたと付き合う前、私にはたくさんの“パパ”がいたでしょ? ホテル代はみんなパパ持ちだから、お会計の時は少し離れておくの。お金のやり取りって、なんだか生々しいじゃない?」
“パパ”と聞いた時、紅玲は一瞬だけ顔をしかめる。
「なるほどね、チサちゃんの気遣いだったんだ」
「あまり気遣いってつもりはないけどね。ホテルによっては後払いだったり、自動精算機だったりするから、そこんところめんどくさかったわ」
「まぁ、そうだろうねぇ……」
紅玲のぎこちない返事に、やはり不快にしてしまったかと思った千聖は、彼の隣に移動する。
「チサちゃん?」
千聖は返事をせずにキスをすると、彼の首に腕を回す。
「嫉妬してくれてるの?」
「当たり前でしょ?」
「嬉しい。けど、これはあなたと知り合う前の話よ? それに、私だって今まで紅玲と寝た女性に嫉妬してるんだから」
紅玲は一瞬だけ目を丸くすると、嬉しそうに口角を上げて千聖を抱きしめる。
「そうやって素直に伝えてもらえるの、すごく嬉しいよ」
「紅玲と知り合うまでは知らなかったけど、私って結構嫉妬深いみたい」
そう言って紅玲の鎖骨の下にキスマークをつける。
「愛されてるなぁ、オレ。ねぇ、オレもチサちゃんにつけたい」
紅玲がタートルネックをずらそうとすると、千聖はその手を掴んで止める。
「ダメ?」
「ダメじゃないけど、お願いがあるの」
「なぁに?」
紅玲はじれったそうに千聖の首元を見ながら聞く。
「今度、これより首が隠れるタートルネックかスカーフを買って」
「あっはは、それくらいいくらでも買ってあげる。だから、キスマークつけさせて?」
「約束よ?」
千聖が手を離すと、紅玲は今度こそタートルネックをずらしてキスマークをつけた。
「好きな方どうぞ」
「ありがとう」
千聖はミネラルウォーターを選び、ひと口飲んだ。
「で、どうして離れたところに?」
「あまりいい話ではないけど、あなたと付き合う前、私にはたくさんの“パパ”がいたでしょ? ホテル代はみんなパパ持ちだから、お会計の時は少し離れておくの。お金のやり取りって、なんだか生々しいじゃない?」
“パパ”と聞いた時、紅玲は一瞬だけ顔をしかめる。
「なるほどね、チサちゃんの気遣いだったんだ」
「あまり気遣いってつもりはないけどね。ホテルによっては後払いだったり、自動精算機だったりするから、そこんところめんどくさかったわ」
「まぁ、そうだろうねぇ……」
紅玲のぎこちない返事に、やはり不快にしてしまったかと思った千聖は、彼の隣に移動する。
「チサちゃん?」
千聖は返事をせずにキスをすると、彼の首に腕を回す。
「嫉妬してくれてるの?」
「当たり前でしょ?」
「嬉しい。けど、これはあなたと知り合う前の話よ? それに、私だって今まで紅玲と寝た女性に嫉妬してるんだから」
紅玲は一瞬だけ目を丸くすると、嬉しそうに口角を上げて千聖を抱きしめる。
「そうやって素直に伝えてもらえるの、すごく嬉しいよ」
「紅玲と知り合うまでは知らなかったけど、私って結構嫉妬深いみたい」
そう言って紅玲の鎖骨の下にキスマークをつける。
「愛されてるなぁ、オレ。ねぇ、オレもチサちゃんにつけたい」
紅玲がタートルネックをずらそうとすると、千聖はその手を掴んで止める。
「ダメ?」
「ダメじゃないけど、お願いがあるの」
「なぁに?」
紅玲はじれったそうに千聖の首元を見ながら聞く。
「今度、これより首が隠れるタートルネックかスカーフを買って」
「あっはは、それくらいいくらでも買ってあげる。だから、キスマークつけさせて?」
「約束よ?」
千聖が手を離すと、紅玲は今度こそタートルネックをずらしてキスマークをつけた。

