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独占欲に捕らわれて*Regret
第1章 悪夢の出世街道
「えぇ。その……あのようなことがありましたから……。それと、回復してきたら警察の方も来るそうなので……」
「警察が? どうしてですか?」
「詳しいことは、なんとも……。なにかあったら、ナースコールで呼んでくださいね」
看護師はそそくさと病室から出ていってしまった。

それから晶久は、自分の身に起きたことを思い返した。野崎に連れられ、ハプニングバーへ行ったこと、ルカという女性に逆レイプされ、屈辱の限りを尽くされたこと……。
思い出せば思い出すほど吐き気がこみ上げ、トイレに駆け込んで吐き出した。何度もそれを繰り返し、吐くものがなくても吐き気がこみ上げ、いっそのこと死んでしまえればとさえ思った。

「なるほど、カウンセラーは必要みたいだ……」
時計を見ながらポツリと呟く。そして看護師が警察も来ると言っていたことを思い出す。無理やりハプニングバーに連れていたれたが、法に触れるようなことをした覚えはない。そもそも途中までの記憶しがないのだが、それでも自分がそんなことをするとは、到底考えにくい。

「あ……」
おかしなものが混ぜられた酒のことを思い出し、小さな声をあげる。晶久の記憶が無い原因のひとつでもある。
(あれに危険ドラッグでも入っていた? )
そう思ってしまえば暗い方へ考えるのは安易なことで、どんどんそっちへ考えてしまう。
(無理やりとはいえ、ドラッグを飲んだから逮捕されるのか? 俺は好きであんな目にあったわけじゃない。あんなことのせいで、俺の人生は終わるのか? 冗談じゃない!)
考えれば考えるほど重苦しくなり、それが絶対的に正しいとさえ思ってしまい、余計に苦しくなる。まさに悪循環だ。

救いようのない思考回路に飲み込まれていると、誰かがドアをノックする。
「カウンセラーの渡辺です」
「どうぞ……」
入ってきたのは20代後半くらいの男性だが、タレ目のせいで幼く見えるため、もう少し上かもしれない。
「あの、俺は捕まってしまうのでしょうか?」
「はい?」
晶久の質問に、渡辺は素っ頓狂な返事をした。
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