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独占欲に捕らわれて*Regret
第4章 反撃開始
紅玲が頬に手を添えると、千聖は目を閉じる。
(あー、チサちゃんのキス待ちの顔可愛い……)
見つめていると、千聖が目を開けて不満気な顔をする。
「なんでキスしてくれないのよ?」
「キス待ちの顔可愛いなって見てた」
千聖は無表情になったかと思えば、紅玲の顔を自分の胸に押さえつける。

「んんー!?」
「もう、ふざけないの」
千聖が更に力を込めると、紅玲はバシバシとベッドを叩く。
「ギブギブ!」
「仕方ないわね」
千聖が腕を離すと、紅玲は肩で息をする。

「ごめん、はしゃぎすぎた」
「まったくだわ……。ねぇ、今度はちゃんとキスして?」
そう言って千聖が目を閉じると、紅玲は今度こそ唇を重ねる。舌先でそっと唇の間をなぞってから千聖の口内に舌を侵入させる。
「んぅ……ふ、んん……」
千聖は紅玲の舌に吸い付き、自らの舌と絡め合わせる。紅玲の顔が離れると、銀色の糸を引き、プツリと切れる。

「私もはしゃいでるみたい」
「だろうね、今のキスで分かったよ」
ふたりはどちらからともなく笑い合うと、紅玲は千聖の首筋に顔を埋め、甘噛みをする。千聖の口から悩ましげな声が、吐息と共に零れる。
「明日のデートで、スカーフとか買ったげる」
「絶対よ?」
紅玲は返事の代わりに頬にキスをすると、千聖の乳首を吸い上げる。

「んあぁっ! はぁ、今日は余裕がないみたいね」
「まぁね。ここだと色々思い出しちゃうから。あぁ、そうだ。今度チサちゃんがオレのものになったホテルに行くのもいいかも」
「なっ……」
当時のことがフラッシュバックで蘇り、千聖は言葉を詰まらせる。素直になれなかった千聖は声と自由を奪われ、紅玲が他の女性と交合うのを見せつけられた。

「嫌よ、行きたくないわ……」
「そう? 残念だなぁ」
紅玲は残念さを微塵も感じない声で言うと再び乳首を吸い上げ、もう片方の乳首にはローターをあてがってスイッチを入れた。
「ひうぅっ!? これ、すごいのぉ……! あぁダメっ! や、ああぁっ!」
「敏感なチサちゃんには、玩具は刺激が強すぎたかな?」
紅玲は意地の悪い笑顔を見せると、ローターを離した。
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