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日直パートナー
第1章 転入の日
「え…っと、僕は、14歳、です。名前は、オタ、ニ、イ、トです」
僕は、名前の<イ>を特に強調するように言った。
僕は、ニートじゃなくて、ニイトだ。
20名の女子たちが、僕をじいーっと見つめてくる。
僕はその時初めて、女子たちの姿を目でとらえることができた。
なんだか、やたら幼い子ばかりだなあ?まるで女子小学生みたいじゃないか?
その時、ふと気づいた。
『あ、ここ、1年1組なんだ』
そう、この女子たちは今日、中学に入学したばかりで、ついこの間までは小学生だった。
右側の男子たちのようすを見やると、男子たちは、小学生みたいなやつもいれば、僕と同年代くらいのやつもいた。男子は、学年様々だと気がついた。
「ありがとうございます。じゃ、ニートくん、空いている席に座ってください」
その幼い可愛い女子生徒が、言った。
いや、僕はニートじゃなくて、ニイトだっつうの…。僕はその言葉を飲み込んで、黙って従い着席した。従ったのは、彼女の声に何か凛とした響きがあったからだ。
ドン、と腰かけると、右(右隣りのさらに右隣り)から声がかかった。
「ニートくんは、今日から、このクラスの委員長さんです。先生が入室したら、号令をかけてください」
声の主は、例の彼女だ。
え?いきなり委員長?
と思っている間に、僕をここまで先導してきた女子教師が教室に入ってきた。
「…あ、き、起立!」
僕は、戸惑いながらも号令をかけた。
生徒30人全員が起立し、教師を出迎えた。
「…あ、れ、礼!」
「…あ、ちゃ、着席!」
僕がいちいち声が詰まっている理由は、僕が委員長をやるようなキャラじゃないからだ。
実は僕のキャラは、オタクで、ニートなのである。
僕は、名前の<イ>を特に強調するように言った。
僕は、ニートじゃなくて、ニイトだ。
20名の女子たちが、僕をじいーっと見つめてくる。
僕はその時初めて、女子たちの姿を目でとらえることができた。
なんだか、やたら幼い子ばかりだなあ?まるで女子小学生みたいじゃないか?
その時、ふと気づいた。
『あ、ここ、1年1組なんだ』
そう、この女子たちは今日、中学に入学したばかりで、ついこの間までは小学生だった。
右側の男子たちのようすを見やると、男子たちは、小学生みたいなやつもいれば、僕と同年代くらいのやつもいた。男子は、学年様々だと気がついた。
「ありがとうございます。じゃ、ニートくん、空いている席に座ってください」
その幼い可愛い女子生徒が、言った。
いや、僕はニートじゃなくて、ニイトだっつうの…。僕はその言葉を飲み込んで、黙って従い着席した。従ったのは、彼女の声に何か凛とした響きがあったからだ。
ドン、と腰かけると、右(右隣りのさらに右隣り)から声がかかった。
「ニートくんは、今日から、このクラスの委員長さんです。先生が入室したら、号令をかけてください」
声の主は、例の彼女だ。
え?いきなり委員長?
と思っている間に、僕をここまで先導してきた女子教師が教室に入ってきた。
「…あ、き、起立!」
僕は、戸惑いながらも号令をかけた。
生徒30人全員が起立し、教師を出迎えた。
「…あ、れ、礼!」
「…あ、ちゃ、着席!」
僕がいちいち声が詰まっている理由は、僕が委員長をやるようなキャラじゃないからだ。
実は僕のキャラは、オタクで、ニートなのである。