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日直パートナー
第1章 転入の日
まず僕は、オタクである。
オタクとはいっても、普通のアニメファンなんだけど。最近はアニメファンへの社会的認知度が普及してきてだいぶ改善されているが、やはり一般人にとっては僕はオタクの範疇らしい。

次に僕は、ニートである。
僕は、去年1年間…というか、その前の1年間も、ほとんど学校に行っていない。
各学年の最初の日に自己紹介をさせられ、結果、
「やーいやーい、オタのニート野郎」
とごうごうたる声を浴びせられ、翌日から不登校になった。

ただ昔と違って、今は、通信制教育が充実している。学校に行かなくても勉強が十分にできるし、学力もハンパなく付いている。
この私立中学の転入試験は非常な難関で、英数国理社各90点以上取らないと不合格になる。内申書が要らないということで受験した。僕は、全科目95点以上で合格した。
ちなみに、この中学の卒業生はほとんどがこの国の最高レベルの国立大学に現役合格している。

(後で聞いたことだが、転入試験を受ける資格があるのは男子だけであり、最高レベルの国立大学に現役合格している卒業生は全員女子だったのだが…)

ニートといっても、僕はコミュ障ではない。
ただ、長いニート生活のおかげで、やはりちょっと話しにくい感じだ。慣れれば話ができそうだが。

と、教師の話が上の空になっていた。
すると教師が
「では、次に本題に入ります。本校の日直制度について、説明します」
と言った。
瞬間、女子たちがいっせいに真剣な態度に豹変した。
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