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俺の幼なじみの恵方巻の食い方がエロすぎる!
第1章
俺は一人っ子。父は単身赴任で月に二度ほどしか帰ってこない。そんなわけで、今日は家に一人なのだ。
そして今日は二月三日土曜日だ。節分でもある。そのため恵方巻と大豆を買ってあった。
「一人で食うには多いなあ」
リビングまで戻り、テーブルに置いてある恵方巻を見る。太くて長いのが五本もあった。スーパーでつい買いすぎてしまったらしい。
「二人でも多いっつの」
無意識にしてしまったノリツッコミ。一人ってやっぱり独り言増えるよなあと改めて思う。
ちょうどその時、黒い部屋着のポケットに入れておいたスマートホンが震えた。バイブだ。
幼なじみの鳴海(なるみ)から電話だ。
「もしもし。どしたん?」
「あ、出た。ねえ、今って暇してない? ゲームやんない?」
「あー、いいよ。つかもう飯食った? 良かったら恵方巻一緒に食わない?」
「え、いいの? 食べる! すぐ行く!」
ぷつんと切れる。
本当にすぐで、ものの二分でインターホンが鳴った。
鳴海の家は隣の隣だけど、それにしても早い。
俺は鳴海を招き入れ、今家に一人だということと、その経緯を説明した。