パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 会話・前編

二人は早速、狭いリビングにある椅子に腰掛け、先程買ったホット緑茶を飲みながら、話し始めた。

おじさんの名前は、寛(ひろし)。
マンションが出来た五年程前から清掃を担当しているが、空部屋ではない居住した部屋へ入室するのは初めてだと言っていた。
美里は、このマンションに住み始めて、もうすぐ二年になる。
年明けには更新日を迎える事を、急に思い出した。

それから、本題の自分と真斗の話だ。
二人の馴れ初めから話し始める。
美里は振り返って他人に話してみると、自分自身も本当に真斗の事が好きだったたのか、疑問が出てきた。
我ながら、幼稚な恋愛だったなぁと、気づかされる。

そんなくだらない失恋話を、真剣な眼差しで寛は聞いてくれた。
眼鏡をかけた中にあるその瞳は奥二重で、鼻筋も通っている。
若い頃は結構イケメンだったのかな？と、美里は思った。