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ハイパーテクニックおじいちゃん
第7章 銀杏
昼食もショッピングセンター内で済ませ、帰路についた。
マンションの敷地内まで来ると、駐車スペースの端っこに、いつものように原付バイクを停めている寛がいた。
彼もどちらかで昼休みを取り、戻ってきたところだろうか。
こちらに気が付き、シワの多い笑顔で出迎える。
「おかえり」
「これ、よかったら……」
先程買った揚げ塩銀杏を差し出した。
「おぉ、ありがとう。銀杏か。後で頂くよ。サンキューな」
寛は、袋に入った銀杏を原付のサドルの下にしまいながら、ニコニコと微笑む。
美里は、もう少し彼と話していたいところだったが、自室へ帰った。
あぁ、他に寛と一緒に居れるきっかけは何かないだろうか。
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