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ハイパーテクニックおじいちゃん
第9章 おとぎ話
美里も自慰行為ではイケたが、男性との性行為でイクという感覚を味わった事が、まだ無かった。
本当のオーガズムを味わってみたい。
愛する男性と深い深い快楽の彼方へ突き進みたい。
菜々子の事を羨ましく思った。

菜々子は相変わらず、先程運ばれてきたビールとスパイシーチキンを食べながら流暢に語る。
「もうだから彼のエッチにハマりまくってるんだけどさ、本気にならない様にセーブするのが大変なんだよね」
「セーブ?」
「うん。彼、既婚者だから、マジになったらヤバいじゃん」
……不倫なのか!
美里は驚いて目を見開いた。
「エッチ良過ぎて惚れちゃいそうなんだけど。まぁ、彼の前では惚れてるフリはしてるしね。その方が優しくしてくれるからさ」
菜々子は、ビールに一口、口をつけた。
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