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ハイパーテクニックおじいちゃん
第9章 おとぎ話
「だから、自分は今、裸足のシンデレラだって、思う様にしてるんだ」
「裸足のシンデレラ?」
「うん。おとぎ話だと、ガラスの靴を履いてたら、置き忘れてバレたじゃん。私はバレない様にしないとマズいからさ」
美里も目の前のカクテルに口をつけ、菜々子の話に耳を傾ける。
「でも、もう十二月だから、名残惜しいけどそろそろ別れ話をしようかと思ってる」
「え、十二月、関係あるの?」
「シンデレラの魔法は十二時には解けたでしょ。だから私も、十二月には魔法を解こうと思って。……お姫様はもうおしまい。色々教えてもらったから、今度はマジな彼氏作って、エッチ下手なら私が教えちゃえばいいかなぁ、なんてね」
「上手くいきそう?」
「どうかな。でも上手くやらないとヤバいから、頑張る」
菜々子は自分よりだいぶ大人な恋愛をしているなぁと、美里は感心した。
「美里に話せてスッキリした。私、彼との関係、本当皆んなに秘密にしてたから、ちょっとストレスだったんだよね。ありがとう」
ありがとう……なんて言われて、美里は少し照れてしまった。
そして、スパイシーチキンを口にすると、あまりの辛さにむせそうになった。
菜々子は味覚も大人なんだなぁと思う美里だった。
「裸足のシンデレラ?」
「うん。おとぎ話だと、ガラスの靴を履いてたら、置き忘れてバレたじゃん。私はバレない様にしないとマズいからさ」
美里も目の前のカクテルに口をつけ、菜々子の話に耳を傾ける。
「でも、もう十二月だから、名残惜しいけどそろそろ別れ話をしようかと思ってる」
「え、十二月、関係あるの?」
「シンデレラの魔法は十二時には解けたでしょ。だから私も、十二月には魔法を解こうと思って。……お姫様はもうおしまい。色々教えてもらったから、今度はマジな彼氏作って、エッチ下手なら私が教えちゃえばいいかなぁ、なんてね」
「上手くいきそう?」
「どうかな。でも上手くやらないとヤバいから、頑張る」
菜々子は自分よりだいぶ大人な恋愛をしているなぁと、美里は感心した。
「美里に話せてスッキリした。私、彼との関係、本当皆んなに秘密にしてたから、ちょっとストレスだったんだよね。ありがとう」
ありがとう……なんて言われて、美里は少し照れてしまった。
そして、スパイシーチキンを口にすると、あまりの辛さにむせそうになった。
菜々子は味覚も大人なんだなぁと思う美里だった。