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ハイパーテクニックおじいちゃん
第14章 外食
ちょうど注文したドリンクが来た。
乾杯して、ナベがお手洗いから出て階段を上がって行くのを見届けると、寛が美里に話し始めた。
「あいつとはもう長い付き合いでさ。一緒に悪さしてた仲間なんだけど。去年、大病してから呑めなくなっちまって。だから、お茶で乾杯なんだよ」
「大病?」
「癌だよ、癌。検査で見つかったから、そんなに悪くなく済んだようだけど。俺も最近は、健診の度にドキドキしてるよ。もう歳だからさぁ」
そう言いつつ、グイッとビールを飲む。
先程の女将が「お料理いかがされます?」と近づいてきたので、料理と、寛は二杯目は熱燗を注文した。
……さぁ、自分は引っ越しの話をしないと。
美里は決意した。
乾杯して、ナベがお手洗いから出て階段を上がって行くのを見届けると、寛が美里に話し始めた。
「あいつとはもう長い付き合いでさ。一緒に悪さしてた仲間なんだけど。去年、大病してから呑めなくなっちまって。だから、お茶で乾杯なんだよ」
「大病?」
「癌だよ、癌。検査で見つかったから、そんなに悪くなく済んだようだけど。俺も最近は、健診の度にドキドキしてるよ。もう歳だからさぁ」
そう言いつつ、グイッとビールを飲む。
先程の女将が「お料理いかがされます?」と近づいてきたので、料理と、寛は二杯目は熱燗を注文した。
……さぁ、自分は引っ越しの話をしないと。
美里は決意した。