この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
花タクシー【完結】
第6章 コースプラン、決定す
コースプラン、決定す
「奧山さん、どうぞー」
「ああ、ありがと」
オレは栓を抜いた缶ビールをキヨエから受け取った。
”ここで、皆にビールは?とかなったらオプションだろうな。どうすっかな…”
と思ったところで、ずっと半身後ろ向きのりりかが目をきらっとさせて、意味あり気な口調で切り出してきたわ。
「奧山さん…、この花タクシーは夏目新町イースト街が発祥の地になって、
そのうち全国に普及しますよ。そのさきがけなんで、イースト街の各店では、いろいろ趣向を試みてるんです」
「ほう…。それで、リップゲートさんはどんなお楽しみを?」
「ズバリ言っちゃいますよ、奧山さんには」
「言っちゃって下さい」
「ええとですね、おさわりですね、相互の…」
オレはさすがに驚いた。
まさしく、そのものズバリだったので…。
しかも、”相互”と言うのがやけにナマ感で耳に残ってね。
***
「いくらなんですか、そのオプションは?」
「触り放題で1万円です」
ここでも触り放題というのがもう、ストレートすぎて、やけにおかしかった。
「ちなみに口説き放題コースですと3万円ですが、どうですか?その際、遠回りで30分タイム延長します。無論、乗車料金の加算はありません」
「りりかさん、あなたは端的でいいですね。じゃあ、オレが口説いてOKとなったら、この車の中でエッチもアリってことですね?」
「ええ。奧山さん、イースト街の同業各店は共同戦線を張ってるんですよ。…女の子の送りで店外営業の収益も得ようって。であれば、いろいろとやっていかないと…。必死なんです、水商売で生きる私たちも」
「試行錯誤のこの時期だけでかもしれませんよ、こんな移動ピンサロ」
家が近いとうキヨエも、若いがなかなかなタマのようだった(苦笑)。
「奧山さん、どうぞー」
「ああ、ありがと」
オレは栓を抜いた缶ビールをキヨエから受け取った。
”ここで、皆にビールは?とかなったらオプションだろうな。どうすっかな…”
と思ったところで、ずっと半身後ろ向きのりりかが目をきらっとさせて、意味あり気な口調で切り出してきたわ。
「奧山さん…、この花タクシーは夏目新町イースト街が発祥の地になって、
そのうち全国に普及しますよ。そのさきがけなんで、イースト街の各店では、いろいろ趣向を試みてるんです」
「ほう…。それで、リップゲートさんはどんなお楽しみを?」
「ズバリ言っちゃいますよ、奧山さんには」
「言っちゃって下さい」
「ええとですね、おさわりですね、相互の…」
オレはさすがに驚いた。
まさしく、そのものズバリだったので…。
しかも、”相互”と言うのがやけにナマ感で耳に残ってね。
***
「いくらなんですか、そのオプションは?」
「触り放題で1万円です」
ここでも触り放題というのがもう、ストレートすぎて、やけにおかしかった。
「ちなみに口説き放題コースですと3万円ですが、どうですか?その際、遠回りで30分タイム延長します。無論、乗車料金の加算はありません」
「りりかさん、あなたは端的でいいですね。じゃあ、オレが口説いてOKとなったら、この車の中でエッチもアリってことですね?」
「ええ。奧山さん、イースト街の同業各店は共同戦線を張ってるんですよ。…女の子の送りで店外営業の収益も得ようって。であれば、いろいろとやっていかないと…。必死なんです、水商売で生きる私たちも」
「試行錯誤のこの時期だけでかもしれませんよ、こんな移動ピンサロ」
家が近いとうキヨエも、若いがなかなかなタマのようだった(苦笑)。