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先生…好きです
第2章 抱かない理由
「その日で杏奈は19歳になる…その日…杏奈の初めて貰ってもいいかな?」
「先生…!」
私との事をきちんと考えてくれてたんだ!
嬉しくて先生の手を握り締めるも、先生の表情は浮かない…
「先生…?」
「杏奈は『18歳』と聞いて、高校3年生と大学1回生、どちらを思い浮かべる?」
「えっ!?えっと…」
先生からの突然こう問われ、意味も分からず言葉に詰まった。
「早生まれで18歳の大学生も居るかもしれない。でも『18歳』と聞くと、大半の人は高校3年生だと思うだろうな…『18歳』と年齢だけ見て、高校生に手を出してるなんて誤解されたくなかったんだ…」
「…誤解されやすい年齢だから世間を気にして、ずっと手を出さなかったの…?」
「うん…ごめん、こんな話…俺のエゴのせいでお前に我慢ばっかりさせて…」
いつか先生は「教師は自分にとって大事な夢だ」と話してくれた時があった。
高校の頃にお世話になった恩師のような教師になるのが夢だと…
教師と恋人を天秤に掛けた結果、私が19歳になるまで最後まで手を出さないと決めたのだろう。