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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去
「反応が可愛かったから、つい意地悪しちゃった」と悪びれる様子も無く笑う。
先生ちょっと意地悪になった気がする…
食後、お皿洗いと着替えを済ませて、ソファに座っていると卓上カレンダーが目に入った。
「そういえば、来週って高校の文化祭だね」
「そうだな。皆劇や店の準備進めてるよ」
「先生って軽音部の顧問なんでしょ?何かするの?」
「体育館の横にステージを作って、コピーバンドをするんだよ」
そんな話をしていたら、文化祭の思い出が蘇ってきた。
去年の今頃はクラス皆と協力して劇を完成させて、それで優秀賞をもらったなー…
「2日目は一般参加オッケーだったよね?私も文化祭行こうかな?」
「来るの?」
「嫌そうな言い方…」
「そんなわけ無いよ。でも当日俺忙しいと思うから会えないと思うよ」
「そうなの…でも会えたらいいね」
仕事の時間が近付き、仕事に行く先生を見送る。
「じゃあな。終わったら連絡するから。勉強とバイト頑張れよ」
「うん…あっ、待って」
「ん?」
チュッ…
「行ってらっしゃい」
「…っ!い、行ってきます…」
えへへ、キスしちゃった…
新婚さんみたい。