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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去
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「わー、久しぶりだなー」
翌週の土曜日、私は卒業以来初めて高校に足を運んだ。
卒業してまだ半年程なのにもう懐かしさを感じてるのは、大人になった証かな?
学校の敷地内では各クラスが模擬店を出して、それぞれ焼きそばや唐揚げなどお馴染みのメニューを提供している。
「どれも美味しそうだなー…そうだ、学食でもテイクアウトのメニューがあるんだった。後で寄ろう…」
……ダメダメ、食べ物にばかり目がいってたら、先生に「色気が無い」ってバカにされちゃう。
とは言え、やはり美味しそうなものにはつい目が…
「何これ?アイス揚げ!?」
「はい。ホットケーキの生地をアイスに纏わせて揚げてます」
「美味しそう。1つ下さい」
プラスチックの器に乗せられたアイス揚げを一口齧ると、サクッとした生地の中から、アイスがトロッと溢れ出した。
短時間で揚げているからか、中のアイスは程良く硬さが残っている。
「美味しい♡」
熱いのと冷たいのを一緒に味わえるの楽しい♡
先生にも食べて欲しいけど、先生甘い物苦手だからなー…
「先生居ないな……あっ!!」
体育館前で数人の生徒と共に舞台の設営を行なっている先生の姿が見えた。