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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去

先生は文化祭で支給される教師用のTシャツを着用して、時々腕でグイッと汗を拭っている。
汗を滴らしている姿を見ていると、あの夜の事を思い出しちゃう…

いやらしい事思い出してないで、先生に声掛けないと…

「せんせ…」
「「せんせーー!!!」」

私の声を掻き消す黄色い女子生徒の声が…
5人の女子が先生の周りに集まり、お菓子が入った袋を先生に渡している。
傍に行き辛くなって、近くの物陰から覗いた。

「先生これ食べて!うちらが作ったカップケーキなの。模擬店でも好評で無くなりそうだったから、先生の為に取っておいたよ」
「ああ、休憩に入ったらいただくよ。ありがとう」

ああ…爽やかな笑顔を女子達に振りまかないで…
先生の笑顔を見て、女子達は嬉しそうにお互い顔を見合わせる。
それを見て通りかかった2人の男子生徒が冷やかしを入れる。

「相変わらず人気だねー!新木先生!」
「ファンクラブがあるくらいだからな。女子達泣かすなよー」

先生のファンクラブ…まだ存在してたんだ…

私が高校3年生の頃に焦って先生に告白した1番の原因が、先生のファンクラブの存在を知ったから…
せっかく彼女になれたのに、未だにあるファンクラブの存在が私を悩ませる…



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