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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去
…先生ったら、女子達に囲まれて嬉しそうな顔しちゃって…
私という彼女が居るのに、見てないと思ってるんでしょ、バッチリ見てるよ?
先生甘い物苦手でしょ、カップケーキなんて貰って食べるの?
「……ハァ」
女子達にチヤホヤされる先生をこれ以上見たくなくて、私はその場から走り去った。
人気の無い校舎裏に差し掛かった所で、脚がもつれて転倒した。
「いったー…」
起き上がってスカートの裾を持ち上げると、膝には擦り傷が出来て血が滲んできた。
今日の為に選んできた服なのに、砂で汚れちゃった…
幸い誰にも転んだところを見られなくて良かったけど…
「もう最悪…」
段差に腰掛け、膝を抱えて縮こまる。
先生と文化祭を少しでも楽しみたくて来たのに、先生がモテる姿を見に来たわけじゃ無い。
ファンクラブの子達の前で、堂々と彼女だって言えたら良いのに…
「先生…」
「はい」
「えっ!?」
「大丈夫?」
顔を上げると、目の前には大好きな人が…
先生はハンカチを取り出すと、擦りむいた膝を包んでくれた。
「いきなり走って行くから、追い掛けてたらいきなりずっこけるんだからビックリしたよ…」
もっと最悪…先生には見られてた…