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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去
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30分後、言われた通りの時間に視聴覚室を訪れると、窓際にもたれ掛かって外の様子を眺める先生が。
生徒達に向ける優しい眼差しにキュンとする。
その眼差しは私の方にも向けられる。
「お、来たか」
「お待たせ。色々買ってきたから食べよ?」
袋の中から模擬店で購入した料理を取り出す。
「おっ、ちょっとはお金残したんだな、偉い偉い」
「どれも美味しそうだったけど、全部買えないし、その中から厳選するの大変だったんだから」
焼き鳥と焼きそば、私用に家庭部の炊き込みご飯、先生には学食の豚キムチ丼を渡した。
「炭水化物ばっかり」
「先生の好きな物ばっかり…でしょ?冷めないうちに食べようよ」
「そうだな。いただきます」
先生は焼きそばをガバッと掬い口に放り込むと、すぐに丼をかき込んだ。
男らしい食べ方に見惚れていると「…お前も食べろ」と促される。
「どれも美味しいね。文化祭で食べるとひと味違うよね?」
「そうだな…」