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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去
先生は窓際に席を移動すると、再び生徒達の姿を眺める。
ただ表情はさっきとは違って、どこか羨ましそうに見える…
「皆楽しそうだなー、皆で協力して学園祭を盛り上げて、当日は弾けててさ…」
「先生もそういう時代があったでしょ?先生は高校時代どんな青春を送ってたの?」
先生がどんな学生時代を過ごしていたのか、先生の事をもっと知りたくなって、聞いてみた。
すると、先生は寂しそうな顔をして私の頭を撫でた。
「俺の高校生活は…暗黒だったな…」
「あ、暗黒……?」
今の先生からは想像も付かない言葉が出て戸惑う。
「入学して半年は楽しかったよ。初めて彼女が出来て浮かれてて…」
「ふーん…」
もう終わった話なんだろうけど、その初めての彼女にちょっとジェラシーを感じてしまう。
「でも、その子を先輩に奪われて…それだけならまだしも、2人して俺の事を『つまらない』『ガキだ』と皆の前でバカにされて…皆庇ってくれるけど、本当はバカにされてるんじゃ…と思い始めたら、怖くて教室に入れなくなったんだ…」