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先生…好きです
第4章 文化祭と先生の過去
先生にとって、高校の思い出は触れて欲しくない孤独の時間だったかもしれない。
でも、私に話してくれたのは、私は思い出を聞いて絶対に笑わないと彼女として信頼しているからだ…
それなら遅くてもいい、私も先生の高校時代の孤独を癒したい…
先生の腕に触れて寄り添い、顔を見上げる。
「先生は1人じゃないよ。私が居るから、もう寂しそうにしないで…」
「ふふっ、今の話聞いて感情的になったか?俺の気持ちに寄り添ってくれてありがとう…でも、お前は1つだけ勘違いしてるぞ」
先生に髪を撫でられ、頭に顔を埋めた。
甘えられているようでくすぐったい…
「確かに高校では友達はあまり出来な方寂しい思いはした…でも大学では友達に恵まれたし、今は寂しいなんて感じてないよ。杏奈も居るからな」
「先生…」
「高校時代の嫌な思い出のせいで、その後も何人かと付き合ったけど、心から楽しめなかったんだ。俺には恋愛は無理だって諦めかけてた時に杏奈が告白してきて、1度卒業まで保留したのにずっと俺の事想ってくれてて凄く嬉しかったんだ…」