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先生…好きです
第5章 初めてのお泊まり
「杏奈、玉ねぎ切ってみるか?」
「えっ!?私に出来るかな?」
「半分に切って薄切りにするだけだから」
「うん…やってみる」
包丁なんて、調理実習以来で上手く切れるか不安…
背後から先生の手が重なり、私の手を握って直接レクチャーしてくれる。
「せ、先生…」
「そうそう上手い。相変わらずお前飲み込み早いな」
薄切りにしようとするも、先生が後ろにいて集中出来ず、結局幅がバラバラの薄切りが出来た。
「初めてにしては綺麗に切れてるよ」
「違うよ、先生が私の手を握って切っただけだよ」
「まあまあ。それより、今から炒めるけど、杏奈に野菜切ってもらってもいい?」
「えー、今やったばかりなのにもう?それは早すぎるんじゃ…」
さっきのは先生が動かしただけで、私はほとんど何も出来てないのに…
「乱切りって野菜を動かして切るだけだから。色々体験していくのも大事だぞ?」
「先生が言うなら…指切って怪我したらすぐに交代してね?」