この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生…好きです
第5章 初めてのお泊まり
先生に包丁の持ち方をきちんとレクチャーしてもらい、皮剥きしてもらった人参とじゃが芋を乱切りにする。
角度が浅かったり、小さく切れたりで不格好な野菜が出来上がった…
「ごめんね、デコボコになっちゃった…」
「食べやすく切ってくれてるから良いよ。それに煮込んだらちょっと崩れるから形なんて気にするな」
「本当にいける?」
「いけるよ」
先生が玉ねぎを炒めている間、私はご飯を炊いて、玉ねぎが色付いたタイミングで鍋に野菜を入れて炒める。
茶色くなった玉ねぎを鍋に移して、フライパンで牛肉を炒めて色が付いたら鍋に水と共に入れて蜂蜜を少し。
後はカレールーのパッケージに書かれた時間通りに煮込み完成。
ご飯にルーをかけて、サラダと一緒にテーブルへ。
「いただきます」
「どう?」
「美味しいよ」
「良かった」
先生は安心したように笑って、カレーを口いっぱいに頬張った。
「先生いつも時間掛けて玉ねぎ炒めてるんだね、凄い」
「いやいや、普段こんな事しないって。カレー食べたくなったら、材料切ってレンジで調理してるんだよ」
「レトルトじゃないの?」
「違うよ」