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絶頂霊
第7章 その7
その7
藤本マナブ
「…抵抗あるようなら、降霊を省いて除霊だけでもかまわないけど、その場合、完全な処方を遂げることは確約できない。”先方”の詳細もわからないままで、仮に生霊だとして、どんな女性がなぜってとこはあやふやなままで終わる。それを承知の上で、決めてくれればいいわ」
オレは、どんなもんだろうかと言う表情でレオナに目で合図すると、コイツ、さらりとだったわ。
「原因とかがあやふやじゃあ、スッキリしないでしょ。やんなよ、マナブ」
「いいのかよ、お前…」
「当然でしょ。あくまで先生の施術なんだから。別に深く考えることないわよ」
フン…、レオナの心中はわかってるさ。
この女、興味があるんだ。
オレと霊媒師の60女が一発ハメたらどんな絵柄かって…。
まあ、せっかくだから、母親と同年代の老いらくの桜と一発カマスのも悪くない。
そう滅多にあることじゃあないし。
この下半身の恋人も、あくまで降霊の儀式として公認なんだ。
ヘヘ…、なんだかえらくコーフンしてきたかな…。
...
「じゃあ、先生、”フルコース”でお願いしますよ」
「ああ、そう…。ならねえ…」
先生は笑いを堪えていたわ。
そりゃあそうだろ。
幾ら処方の延長とは言え、フツーの若いカップルなら、ためらうしな。
でも、オレ達にはそういうハードル、そもそもねーし。
この際、オレも楽しむし、レオナもエロい好奇心でそうは味わえない刺激をむしろ歓迎だ。
何しろ、性衝動系の霊さん連中には、格好の憑りつき先はあるわな。
オレとレオナのコンビなら(苦笑)。
「それじゃあ、日程を決めましょうか。場所はここになるけど。大丈夫かしら?」
「あのう、今日って訳にはいきませんか?」
「ええ…私はいいけど…。大抵は心の準備とかねえ…、その辺を要するから…。レオナさんはいいの?」
「はい。こういうことはさっさと済ませた方がいいですし。私たち、この現象、早く解決したいんですよ」
先生はややあきれ顔だったが、どこかまんざらじゃあないような顔つきだったのを、オレは見逃さなかった…。
***
藤本マナブ
「…抵抗あるようなら、降霊を省いて除霊だけでもかまわないけど、その場合、完全な処方を遂げることは確約できない。”先方”の詳細もわからないままで、仮に生霊だとして、どんな女性がなぜってとこはあやふやなままで終わる。それを承知の上で、決めてくれればいいわ」
オレは、どんなもんだろうかと言う表情でレオナに目で合図すると、コイツ、さらりとだったわ。
「原因とかがあやふやじゃあ、スッキリしないでしょ。やんなよ、マナブ」
「いいのかよ、お前…」
「当然でしょ。あくまで先生の施術なんだから。別に深く考えることないわよ」
フン…、レオナの心中はわかってるさ。
この女、興味があるんだ。
オレと霊媒師の60女が一発ハメたらどんな絵柄かって…。
まあ、せっかくだから、母親と同年代の老いらくの桜と一発カマスのも悪くない。
そう滅多にあることじゃあないし。
この下半身の恋人も、あくまで降霊の儀式として公認なんだ。
ヘヘ…、なんだかえらくコーフンしてきたかな…。
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「じゃあ、先生、”フルコース”でお願いしますよ」
「ああ、そう…。ならねえ…」
先生は笑いを堪えていたわ。
そりゃあそうだろ。
幾ら処方の延長とは言え、フツーの若いカップルなら、ためらうしな。
でも、オレ達にはそういうハードル、そもそもねーし。
この際、オレも楽しむし、レオナもエロい好奇心でそうは味わえない刺激をむしろ歓迎だ。
何しろ、性衝動系の霊さん連中には、格好の憑りつき先はあるわな。
オレとレオナのコンビなら(苦笑)。
「それじゃあ、日程を決めましょうか。場所はここになるけど。大丈夫かしら?」
「あのう、今日って訳にはいきませんか?」
「ええ…私はいいけど…。大抵は心の準備とかねえ…、その辺を要するから…。レオナさんはいいの?」
「はい。こういうことはさっさと済ませた方がいいですし。私たち、この現象、早く解決したいんですよ」
先生はややあきれ顔だったが、どこかまんざらじゃあないような顔つきだったのを、オレは見逃さなかった…。
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