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許嫁が多すぎる
第7章 第二脱落者
次の試験者は恋人である千樹さくらであった。
さくらは試験などしなくても合格なのは決まっていた。
しかし何もせずに合格とするのは監視役のメイドが許さない可能性もある。
「翔太くん……」
「おいで、さくら」
翔太はさくらを自分の脇に座らせる。
肩を抱き、そっと唇を近付けるとさくらは顔を背けてキスを拒む。
「さくら……?」
「……翔太君は私の味方じゃなかったの? 私以外の女の子なんて触らなきゃいいでしょ……」
さくらは拗ねた声で顔を背けたまま呟く。
長い髪が顔を隠すように覆っているため、表情までは確認できない。
「ごめん……」
「もう無理……信じられないよ……」
「さくら……」
さくらは髪をバサッと振り上げて翔太を睨む。
その瞳には涙が溢れていた。
さくらは試験などしなくても合格なのは決まっていた。
しかし何もせずに合格とするのは監視役のメイドが許さない可能性もある。
「翔太くん……」
「おいで、さくら」
翔太はさくらを自分の脇に座らせる。
肩を抱き、そっと唇を近付けるとさくらは顔を背けてキスを拒む。
「さくら……?」
「……翔太君は私の味方じゃなかったの? 私以外の女の子なんて触らなきゃいいでしょ……」
さくらは拗ねた声で顔を背けたまま呟く。
長い髪が顔を隠すように覆っているため、表情までは確認できない。
「ごめん……」
「もう無理……信じられないよ……」
「さくら……」
さくらは髪をバサッと振り上げて翔太を睨む。
その瞳には涙が溢れていた。