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許嫁が多すぎる
第8章 第三試験
「二つの条件……?」

「そうだ。まずひとつ目は」

そう言って紫水は鞄から男性器を型どった樹脂製のおもちゃ、いわゆるディルドを取り出して一条寺に渡した。
まだ性的なことに知識が浅い一条寺でもそれがどう言うものかはわかった。

「膣のトレーニングをしておけ。たとえトップアイドルになろうが、男の悦ばせ方も知らない稚拙なガキだとつまらないからな。膣の締め方とかも学んでおけ」

経験のない一条寺には膣の締め具合とか紫水の言ってる意味はよく理解できなかったが、素直に頷いてディルドを受け取った。

「もうひとつの条件は?」

「トップアイドルになったら抱くのはワシではなくワシの孫だ。それがもうひとつの条件」

紫水は写真を一枚、一条寺に渡す。
それは中学生くらいの男子の写真だった。

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