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許嫁が多すぎる
第2章 祖父、紫水

納得はいかなかったものの、翔太は紫水に従った。
父があそこまで下手に出ているのに自分の跳ねっ返りでことを荒げたくなかったということもあった。
それにほんの少しではあるが、トップアイドルの一条寺と話が出来るということも魅力の一つにはあった。
もちろん誰にも言えない内心であったが。
条件はすべての試験が終わり、伴侶を一人に絞るまでの間、この館で暮らさなくてはならないということであった。
そして試験は突発的に始まるとのことであった。そのためさくらと申し合わせをする暇はない可能性が高い。
とはいえ、どんな試験なのかは全く不明なため、申し合わせようもないのも事実であった。
翔太は恋人のさくらや許嫁らと離され、一人自室へと案内された。
「こちらの部屋をご自由にお使いくださいませ」
恭しく頭を下げ、案内をしてくれたメイドは立ち去っていった。
広々とした室内にはアンティークの家具が備え付けられており、天蓋付きのベッドや専用のバスルームまで完備されていた。
「……まじかよ」
自宅のリビングよりはるかに広い自室に翔太は呆然と立ち尽くし、室内を見回していた。
父があそこまで下手に出ているのに自分の跳ねっ返りでことを荒げたくなかったということもあった。
それにほんの少しではあるが、トップアイドルの一条寺と話が出来るということも魅力の一つにはあった。
もちろん誰にも言えない内心であったが。
条件はすべての試験が終わり、伴侶を一人に絞るまでの間、この館で暮らさなくてはならないということであった。
そして試験は突発的に始まるとのことであった。そのためさくらと申し合わせをする暇はない可能性が高い。
とはいえ、どんな試験なのかは全く不明なため、申し合わせようもないのも事実であった。
翔太は恋人のさくらや許嫁らと離され、一人自室へと案内された。
「こちらの部屋をご自由にお使いくださいませ」
恭しく頭を下げ、案内をしてくれたメイドは立ち去っていった。
広々とした室内にはアンティークの家具が備え付けられており、天蓋付きのベッドや専用のバスルームまで完備されていた。
「……まじかよ」
自宅のリビングよりはるかに広い自室に翔太は呆然と立ち尽くし、室内を見回していた。

