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許嫁が多すぎる
第6章 選択肢
「囚われすぎなんじゃないですか、翔太」
ロロットも独り言のように呟き返す。
「囚われすぎ?」
「そう……彼女がいるのに許嫁とかあり得ないとか、非道徳的過ぎだ、とか……」
「どういう意味だ?」
「別にいいじゃない。高校生の時に付き合った彼女と結婚する人の方が稀だと思うよ……さくらさんを選ばなきゃっていう意識が罪の意識になるほど囚われてるんじゃない?」
ロロットはそっと翔太を見詰めた。
「文字通り、自分に一番合う人を選べばいいじゃない? 違う?」
ロロットの言葉に翔太は思わず息を飲んだ。
「けど……はじめて会ったような人と結婚とか考えられないし……」
「翔太はまだ十七歳でしょ? 結婚なんて出来ない。いきなり入籍なんてないんだからそんなに構えなくていいんじゃない?」
「そ、そりゃまあ、……そうだな……」
ロロットも独り言のように呟き返す。
「囚われすぎ?」
「そう……彼女がいるのに許嫁とかあり得ないとか、非道徳的過ぎだ、とか……」
「どういう意味だ?」
「別にいいじゃない。高校生の時に付き合った彼女と結婚する人の方が稀だと思うよ……さくらさんを選ばなきゃっていう意識が罪の意識になるほど囚われてるんじゃない?」
ロロットはそっと翔太を見詰めた。
「文字通り、自分に一番合う人を選べばいいじゃない? 違う?」
ロロットの言葉に翔太は思わず息を飲んだ。
「けど……はじめて会ったような人と結婚とか考えられないし……」
「翔太はまだ十七歳でしょ? 結婚なんて出来ない。いきなり入籍なんてないんだからそんなに構えなくていいんじゃない?」
「そ、そりゃまあ、……そうだな……」