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許嫁が多すぎる
第6章 選択肢
「悩むことはいいことか……」

庭師の言葉を復唱しながら感慨に耽ってた。その時。


「きゃあぁぁあああっ!!」


突然屋敷内から激しいもの音と悲鳴が聞こえ、翔太は慌てて建物へと向かった。

玄関を開けて目の前の光景を見て翔太の心拍数が跳ね上がる。

「さ、さくらっ!?」

階段の下にさくらが倒れており、そのそばでロロットがおろおろと立ち尽くしていた。

「さくらっ!! どうしたんだ!? 大丈夫かっ!?」

翔太はロロットを突き飛ばす勢いで駆け寄り、さくらを抱き上げた。

「翔太っ……うわぁああんっ!」

さくらは翔太の顔を見ると泣きじゃくり抱きついてきた。

騒ぎを聞き付けたメイドや執事が集まり、さくらはすぐさま応急措置をとられた。

幸いさくらは骨を折っておらず、頭も打っていなかった。
軽い捻挫だけで済んでいた。
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